えぞ鹿ハンターになろう!【罠猟編⑧:罠猟のお仕事】
この記事は罠猟でエゾシカハンターになるまでの流れと必要なものを書いていきます。
シリーズを最後まで読んで頂ければ、専業でもやっていけるように書いて行きますので、
参考にしていただければと思います。
【ステップ8:罠猟のお仕事】
兎にも角にもまずは罠の設置場所を確保しなくてはなりません。
農家さんにあいさつ回りに行きましょう!
銃猟でも罠猟でもそうですが、専業でやって行く以上、挨拶の際はお土産を持って行くと良いでしょう。
また、猟友会に所属しているメンバーは農家さんが多かったりしますので、そこで相談してみましょう。
国有林・道有林・県有林・市有林・町有林・村有林の罠設置許可(猟期以外の時期)をもらう。
市有林・町有林・村有林 = わりとすぐに許可が出ます。
(管轄がその役所内で解決することが多い為)
国有林・道有林・県有林 = 森林管理局という別の機関に町役場が申請することになります。
(有害駆除による罠設置は個人申請は受付ていないと言われました。)
*有害駆除隊員は臨時職員扱いになるそうで、役場経由で申請が必要となります。
(止め刺しが猟銃を使う場合は許可がおりにくくなりますので、止め刺しはナイフ等に)
ここまでが事前に行っておく必要があることです。
_____________罠猟の1日_____________
暗いうちに家を出発
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明るくなったころに罠の設置箇所に到着
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鹿が掛かっている無い場合 → 空はじき(動作だけしている)している罠を再設置 または移動
鹿か掛かっている場合
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有害駆除の証明写真を撮影、証拠部位の確保(しっぽ等)
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止め刺し & 放血 & 内臓摘出 (搬入先がある場合はどのように処理するか処理施設に指示に従う)
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罠の再設置 または移動(血抜きしている間にやるのがベスト)
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罠設置個所を全て見回り(2-5時間)
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処理施設へ搬入 もしくは自家消費、ゴミ等の処理、トレイルカメラを付けていればデータ回収
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洗車、道具メンテナンス、罠の新しい場所へ設置等へ時間を使う
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罠の修繕、トレイルカメラデータを見てみる
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帳簿等、書類をつけて仕事終了
罠を新たに設置する作業が無ければ、昼過ぎには終わりです。
(昼過ぎとはいうものの、日の出前に出ているので、普通に8時間労働くらいになります(笑))
*罠の設置にはどこにかけるかまで考えて設置をすると1個10-20分くらいかかります。
いきなり30個かけると1日仕事になりますので、留意しておいてください。
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以上、自由度は高いですが、普通に肉体労働レベルの仕事が罠猟になります。
時間は朝一で無くても良いですが、日の出前に行くことによって、銃猟の人に掛かっている鹿を撃たれる心配や
人の目につきにくい時間なので、トラブルが減ります。
また罠にかかっている時間が短いほど、品質は良いものになりますので、朝早くを心がけましょう。
【定期イベント】
9月頃、狩猟登録
・入林許可申請
・狩猟税の支払い
3年に1回狩猟免許更新
・医師の診断書
【不定期イベント】
有害駆除一斉捕獲事業等への参加
鎮魂際(猟友会の行事、やっているところとやっていないところがあるかもです。)
オイル・フィルター交換(月1万キロ想定で2,3回)
車の消耗品交換(タイヤ・オイル・ブレーキパッド等)
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【当たり前ですが、やってはいけないこと】
狩猟免許はく奪行為
・故意による不法投棄(鹿を捨てる/回収不可能はやむ無しと判断されます)
・禁猟区での捕獲
有害駆除取り消し行為
・税金未納
・禁止区域での捕獲
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当たり前のことを当たり前にしている人には無縁ですが、ハンターの噂を聞くとそうでもないらしいです。
健全なプロハンターを目指して頑張りましょう!
今回のお話はここまで。
次回は今までに書いたまとめを書いていきます。
https://www.kitanojibie.jp/page/214