えぞ鹿ハンターになろう!【猟銃編③:道具を用意する】3/9
この記事は猟銃でエゾシカハンターになるまでの流れと必要なものを書いていきます。
シリーズを最後まで読んで頂ければ、専業でもやっていけるように書いて行きますので、
参考にしていただければと思います。
【ステップ3:道具を用意する】
猟における大道具は「車」になります。
趣味ではなく、エゾシカハンター専業で車選びをしていきます。
プロのハンターはピックアップトラックを選びます。
日産:ダットサン
トヨタ:ハイラックス
これらがよく見かけます。
軽トラやジムニー、SUV車にキャリアを付けてるのも有りですが、
10頭捕れたら乗せれますか?10頭捕る気ありますか?
捕れる時にたくさん捕っておく!
この辺がアマチュアとプロの違いになってきます。
車はピンキリなので、価格は省いておきますが、安く買っても修理が必要だったりしますので、100万円~は予算を見た方が無難かと思います。
次にタイヤが必要です。
プロハンターは1ヶ月に1万キロ近く走ると聞きます。
タイヤの消耗が激しく、オフロードタイヤをいくつか最初から用意しておいた方が良いでしょう。
また、1ヶ月の走行距離がすごいので、車のメンテナンス回数も多いです。
車を見れる知識や道具を揃えていると経費削減になります。
ウィンチ(1万円~5万円)
車の前後につける自動ワイヤー巻き取りする道具です。
悪路ではまった時や獲物を引っ張るときに使えます。
ヤングローラー(10万円~30万円)
なかなか耳馴染み無いかも知れません。
これは漁船に使われるロープを巻き取る道具になります。
これを車自体に固定(ボルト止め)して、鹿にロープを括り付けてヤングローラーで巻き取ります。
ウィンチと違い、ロープの長さが距離なので、300mロープであれば、その距離まで使えます。
↓youtubeで紹介している方がいました。
https://youtu.be/LIr6RYoUvRw
大型ソリ(5000円前後)
鹿を乗せて引っ張るときに使います。
長距離を引っ張ると背中や肩、アバラなど地面に擦れて内出血して品質が落ちます。
射撃台(???円)
助手席を改造してそのまま車内から撃てるようにしているハンターがいます。
移動中や路上発砲は違反ですが、牧草地に入り長距離を狙う場合は安定して撃てるので役に立ちます。
気になる方はハンター車を見る機会がありましたら、助手席を見てみて下さい。
【小道具】
・銃/弾
・銃の所持許可証 (持ち歩き必須)
・血抜き用ナイフ (色々と種類がありますが、好きなものを)
・アバラ骨開腹用ナイフ/ノコギリ (時間がかかる場合は品質維持の為、早々に内臓を摘出します)
・ニトリル手袋 (解体時に汚れるので、必要であれば)
・ロープ (獲物、回収用ロープ)
・工具箱 (ナイフなどの危険物はそのまま持っていてはいけません)
・スパイク付き長靴 (滑らないように)
・ウェーダー (川や水の中を超える場合)
・カッパ (プロは天気の悪い日も関係ありません)
・双眼鏡 (目がめちゃくちゃ良い人はいりません)
・ペットボトルなど、解体後すぐに冷やせる道具 (鹿の肉の品質を保つため)
・手袋 (鹿を引っ張る際や冬用の防寒)
・車荷台カバー (一般の人から警察に通報されないように、見た目には気を付ける)
・ノコギリ (倒木や鹿の角を切る/当たり前ですが、解体用ノコギリと兼用しない)
・無線 (仲間内に救助連絡や情報交換 / 資格必要)
・時計 (日の出、日没時間の管理)
・クマ除けスプレー (念のため)
・鹿笛 (猟アイテム)
・虫よけスプレー (気になる人は)
・カメラ / スプレー / 看板 / 指示書 (有害駆除報告用)
・厚手のゴミ袋 (摘出した内臓やゴミ入れ)
・予備の着替えやナイフ等
↑上記、小道具で車の中がごちゃごちゃします。
毎日猟に行く中で車をいつも綺麗に使うのは難しいので、道具として割り切って使いましょう。
ご覧の通り全て新品で揃えると初期投資がとんでもない金額になります。
ハンターの知り合いを先につくっておいて、中古のものや要らないものがあれば、譲ってもらいましょう!
これらが準備出来たら万全かと思います!
今回のお話はここまで。
次回、出猟する前に有害駆除隊員の資格を手に入れる方法について書いていきます。
https://www.kitanojibie.jp/page/199